安定職ではない人にとっては贅沢な悩み

しかし、その期待に反して
医療職を離職し、別の仕事をするとお話すると

まるで何かのスイッチを押してしまったかのように、ものすごい勢いで
「あ~あ!勿体ない!!」と、否定のオンパレードが始まり
あまりの予想外の展開に、ショックを通り越して呆気にとられる自分。

(そっか。自営業の方から見ると、安定が保証された仕事って
ご自身とは正反対ゆえ羨ましいものなのかもれないな…)
と気が付いたのでした。

おまけにその勢いで
「(今の医療の)仕事が嫌になったら
こうやってここにメシ食いに来れば良いんだよ!」と漏らした一言に
高給取りのストレスを食い物にしているような、
安定職=金づる客と思っているようなマスターの人間性を垣間見てしまい
(真意はそうではなかったかもしれませんが)
そんな人にご飯作ってもらいたくないな…と、二度とそのお店に行くことはなくなりました。

自営業の人なら理解してくれるという期待は
あまりにも的外れだったようでした。

勝手にわかってくれると期待した私が悪いですけれどね。

近くにいた友達の反応

それまで飲みに行ったりしていた友達や同僚には
仕事を辞めてしばらくは職に就かず自分探しするようなことを言ったと思います。

医療職の人も、そうでない人も
「資格があるからこそできることだよね」という反応が圧倒的に多かったです。

資格がある=その仕事を必ずやるという認識

その心は、
資格がない事務職などの人からは「あなたはいいよね」という嫉妬のような意味合い
医療職仲間からは「フラフラしてないで(自分たちの世界に)さっさと戻ってこい」
というメッセージを暗に感じました。

あとは、当面就職しないと言っているのに
「次決まった?」と毎回聞いてくる人や
べつに何の援助をするでもないのに「心配」と言ってきて
それでいて(割り勘の)飲みにしょっちゅう誘ってくる人も多かったです。

固有名詞(就職先)を聞いて自分がただ安心・納得したかったのでしょう。
いずれにしても、「(フラフラしたあげく)またいずれ医療職に戻ってくる」前提の話し方で
悔しかったのを覚えています。

人から色々言われるなら
そもそも会わない、言わせない

人から散々資格資格言われるうえ、
自分自身も医療職を辞める抵抗感や後ろめたさがあったので
この時期は誰とも話したくありませんでした。

友達との飲み会や会おうという誘いは全て断ったのはもちろん
それではキリがなくなったのでLINEを削除、メールアドレスも変えて連絡を一切遮断。
(LINEはアカウントごと削除しました)

当時は大げさすぎるかなと思いましたが
世渡り下手の自己防衛策として、このくらいして良かったと今では思います。

自分の人間的価値は、医療職という資格だけ?

人に自分を否定されること自体、本当にしんどいし
なんだか否定されるたびに
「医療職以外の仕事をしてはいけない」
「医療職をしていない自分には価値がない」
「医療職しか自分なんかにできる仕事はない」

「医療職としての自分」以外は無価値だと全否定されているように感じてしまい
潜在的な思い込みは、何度も何度もなぞり書きをするように
何重にも強固なものになっていったのでした。

自分の進もうとしている道に罪悪感を背負わされるのはマイナスでしかないし
かと言って身近な人を一人一人論破してわかってもらう意味もないので
わたしは理解を諦めて人との接触も絶ち、徐々に引きこもるのでした。

アルバイト面接の度に聞かれる憂鬱

わたしは、居住する地方都市内ではトップレベルの大学を出ています。

医療職を辞めて少し経ってから、
アルバイトをしながらデザインを学ぶというライフスタイルが定まったため
バイトの面接を受けに行ったのですが、
高学歴ニートはとにかく悪目立ちするので
履歴書を提出するのが本当にいやで仕方ありませんでした。

行く先々の面接官は履歴書を見るなり
「誰にでもできる仕事じゃないよ?!」という説教おばさんだったり
「なんで辞めちゃったの?」と好奇心を隠せないと言わんばかりの表情で
根掘り葉掘りする学歴コンプレックスマン失礼な人だったりと
心無い人にたくさん遭遇しましたし
集団面接で学歴やら職歴を読み上げられることも…

そんなところは入ってからの扱いも想像できるので
辞退しましたけれどね。

個人情報なんて建前だけで、あったもんじゃありません。

資格がまるでミドルネーム

おまけに、辞めたというのに、物珍しさゆえ資格名や大学名で呼ばれたり
資格の話をしつこくしてきたり、健康相談されたり。

日本人はわかりやすい肩書きや権威が大好きなんだなということと
そのたびに自分の個性を無視されているような、
資格に自分が負けてしまっているような悲しさを感じました。

一番つらいのは両親の反対

他人からの理解は求めていませんでしたが
距離の近い両親はどうしてもまた医療職に就いてほしいことを度々遠回しに伝えてきました。

わたしは昔からNOと言えない良い子、典型的なアダルトチルドレンだったこともあり
なんだか自分は悪いことをしているような罪悪感を刷り込まれますし
世代間の価値観の違いは埋まらないことはわかっていても
親の期待に沿えないことって、子供として胸が痛くなります。

一方で、子供の使命って「親の期待を裏切る」ことでもあり
そのチクリとした罪悪感を超えて(もちろん反社会的なことをするわけではなく)
自分が生涯かけてやりたいことや生きやすい道だったり
使命を貫くことなのではないかな、とも個人的には思っています。

家族とは一時期、距離を置いていました。
いずれにしても家族とちょくちょく会ったり、親戚付き合いにお金を使ったりする余裕もありませんでしたからね。

(今では自営業に理解をしてもらえて、心配されつつも見守ってくれています。
このいきさつも一工夫したので、また別の記事に書きますね。)

大きく分けて3タイプの反応を受けてきた

次のページからは、
医療職を辞めて出会った人を自分の経験から3タイプに分類して
それぞれの人の特徴や関り方、
いやなことを言われた時の対処法などをまとめてみました。

共感したら「いいね」してね

いいね! (まだ評価がありません)
記事のURLをコピーする

先頭へ戻る