ちまたでは
「高卒だけど年収数千万! 代表取締役! 」
「成功するのに学歴は関係ない!」のような
逆転ストーリーは溢れていますが

その逆、
高学歴・キャリアコースからドロップアウトした人のセカンドキャリアって
あまり注目されていません。

というかむしろ、目にするのは
高学歴だけどワーキングプア
キャリアコースをドロップアウトして貧困生活
女性であれば水商売でなんとか生計を立てている
というような、悲惨な末路のほうが多いのではないでしょうか。

選びたい放題のはずの高学歴が
生きる選択肢が狭くなる

もちろん、学歴関係なくワーキングプアや生活水準の低い人は一定数いますが
高学歴という注目材料も手伝って彼らは目立ちます。

高学歴なんだから、選びたい放題なんじゃないの?

学歴がある人や、いわゆる「頭の良い人」って、
仕事なんて選びたい放題のはず。

なのに、なんで貧困?ワーキングプア?フリーター?
と、周りから見ると疑問ですよね。

しかし、順風満帆だったレールを降りて
ゼロからキャリアを再構築するのは思いのほか難しいです。
しかも、相当難しいです。

バックグラウンドからの落差が
痛みを助長する

これはなにも高学歴やキャリアに限らず
一度世間に名を知られた芸能人や、オリンピックで活躍したスポーツ選手など
一度上り詰めた人が地に落ちるということは
脚立からジャンプするのとビルから飛び降りることの違いくらい、
これまで築いてきたバックグラウンドの高さゆえの落差による痛みを伴います。

冗談じゃなく、意外とこういう「高層階」の生活をしている人ほど
逃げ道を知らなかったり、生活レベルを落とすことへの懸念から
ドロップアウトの落差に耐え切れず「転落死」してしまうケースも少なくありません。

そして事実、わたしが学歴職歴を捨てて無職になって通ってきた道は
マジできつかったです。

身を切られるような貧しさと切迫感に度々襲われては
「借金」「生活保護」「自己破産」「自殺」などのワードが頭をよぎったことも
一度や二度ではありませんし
事実、生活費をキャッシングしてつないだことは何度もあります。

もし、高学歴の方がキャリアのリセットを考えているのであれば
やめたほうがいい、とは一概に思いませんが
ある種のリスクや生きづらさを覚悟しておくとよいと思います。

高学歴のキャリアチェンジ、
人生やり直しが難しい3つの理由

その理由を以下に書いていきますので
悩んでいる方の参考になれば幸いです。

1.どこに行っても冷遇される

結論から言ってしまうと

  • キャリアコースからは「傷物」として見下される
  • ノンキャリコースからは妬まれる

同じような高学歴集団からは
「出来損ない」「裏切者」「社会不適合者」として扱われ
今まで属してこなかった、自分よりも偏差値の低い世界では
嫉妬や嫌がらせ、冷やかしを受けやすく
どちらにしても生きにくいのが同調社会の日本です。

職歴が途切ればお払い箱

高学歴であっても就職活動で何十社も落とされる就活生がいるように
「高学歴」というステータスだけを切り取れば、あなたの代わりは他にもたくさんいます。

学歴はあくまで予選通過のためのスキルセット

高学歴同士の世界では
学歴は、頭一つ抜き出るための差別化要素にはなりません。

高学歴という切り口だけを見れば
バブルが崩壊し、安定した肩書き至上主義の平成時代に量産されているのです。

頭が良くて当たり前の世界の人選は
減点方式

そんな彼らを採用側はまず、
減点方式でふるい落とします。

「あの人はコミュニケーション力がちょっと…」
「あの人は時間にルーズだから」などというのはもちろん、
決して表には出ませんが、見た目や清潔感、字の汚さなどの生理的要素も評価要素でしょう。

大人の事情として、優秀であるという前提をクリアしてしまったら
次の採用基準って「従順にこき使われてくれるか」というのが本音だったりしますからね。

一度でもドロップアウトをして無職の期間があれば、
一貫した職歴がないという時点で問題児扱いされ
同じく高学歴がライバルになるであろう、お役所や大企業などの
「高学歴」を前提とした求人は、秒で門前払いされます。

高学歴=なんでもできる
有能、万能な人という先入観

一方で、いわゆるノンキャリコースの就職をすると
当たり前ですが目立ちます。

で、厄介な誤解が
「勉強ができたのだから、なんでもできるだろう」
悪い意味で過剰な期待を持たれたりするんですよねぇ。

当然、優等生=オール5で人格も素晴らしい、とは限らず
人には苦手な領域や性格的な欠点は必ずあるわけですが
厄介なことに、優等生という期待を持たれているゆえ
高学歴のくせに○○はできない」という減点方式で評価されることも。

特に、勉強や学歴にコンプレックスを持っている人の下で働こうものなら、
周りの人よりも明らかに負荷の大きい仕事を任されたり
同じ待遇なのに自分にばかり仕事をなんでも押し付けられたりと
嫉妬心から不当な扱いを受けることも少なくありません。
(それでいて給料はまわりと変わらないという。)

意外と多い、学歴ハラスメント

こういう嫉妬からくる不当な「逆差別」や、
個人情報である学歴を大っぴらに冷やかされることをわたしは
「学歴ハラスメント」と総称していますが、
厄介なことに、コンプレックスをバカにしているわけではないので
本人には嫌がらせをしている自覚はなかったりもします。

そんなの、せっかく持って生まれた命の無駄遣いで
誰も幸せになりませんから、そんな場所は0秒で去りましょう。

ポテンシャル採用と打ち出している求人も
「学歴なんかくそくらえ!」という学歴コンプレックスを持っている経営者だったり
あるいは、働く人もそういう人が多かったりという地雷案件の可能性もあり
そういう意味で場所が限定されたりしがち。

そんなわけで、選択肢自体が多いのは間違っていないけれど
場所を誤ると不幸のどん底に堕ちます。まじで。

2.情報の取り方を知らない

学校のテストの点がいつも良かった人や
親や先生に気に入られてきた、レールを外れたことのない優等生は
概して受け身で指示待ちです。

というのも、これまで
与えられた情報を正確に頭に叩き込んで
人から言われたことを忠実に守ってきた人って

自分で情報を取りに行けないし
情報を得たとしてもうまく使いこなせないのです。

これが新たな1歩を踏み出すうえで
一番大きなハンディです。
いわば、鎖を外されたけれどそこから一歩も動けないゾウのように。

自分の頭で考えないように育てられてきた

これって優等生本人をディスっているわけではなくて
そうやって育てられてきたわけですから、ある意味では仕方ない。

学校教育、集団教育の負の遺産だと思うのですが
(そろそろ1万円札の肖像画変えたほうがいいと思ったりする)
人の言うことをそのまま信じて従うことを良しとされてきた
「プロ従業員」になるべく育成されてきたがゆえですから。

他人から与えられたものを正しくこなす、という点においては秀でていても
自分で0から情報を集めてその質を吟味して
行動をデザインするという能力はからきしない人が多い。

「脱サラの教科書」はない

教科書に書いてあること
大人に教えられたことを忠実に守って学んできた人にとって
脱サラ、ドロップアウトといったレールを外れることは、
罪悪感を伴うばかりでなく、やり方がわからず途方に暮れるリスクが非常に高いです。

というのも脱サラに正しいルールなんてありませんし
教えてくれる人はいたとしても、ほとんどが自分の商売ありきでやっています。
誰かに倣ったとしたら結局バックエンドの商材への誘導だったり、
自身のコミュニティへの囲い込まれた、ということも少なくありませんからね。

何を隠そう、自分もその一人だと自覚していて
この点が一番苦労したのでこの点は強調します。

事実、脱サラして初めて事業収入を得るまでに2年、
きちんと事業らしいことができるようになるまで3年かかっています。
もちろんその間も生活はしますから、お金もメンタルもすり減る日々。
だけど、やり方がわからない。

で、理論的には「ダメだったらバイトでもすればいい」なんですが
そのバイトも、上に書いたように学歴ハラスメントを受けたりと
あんまりうまくいかないことが多いのですよね…

起業したいなら、人から聞くな

脱サラ、ドロップアウトといっても
その後の選択肢は色々です。

留学やワーホリに行ったり、キャリアダウンして無理なく働いたり
新しい知識を身に着けて転職したり
独立起業したり全く新しいサービスを立ち上げるなど。

さらに起業と言っても
顔出ししないせどりやブロガーから、
お店を出す人や社会起業まで色々です。

その中で、特に響きが良いので憧れの対象になりやすいのが
「起業」ですよね。

人と違うことで尖って
価値提供するのが起業

しかし、
そもそも起業って、人がまだやっていないサービスを立ち上げて
商売をするということ。

言い換えると、他にない強みを出したり、
他がやっていない戦略をいち早く実行することで
人から人気とお金を集めていくものです。

ということはぶっちゃけ、
人から言われたことを守るのが得意な指示待ち優等生タイプは
起業には向いていないとわたしは思っています。

人からの指示で動くのが得意なら
「右腕」はアリ

ただ、何らかの前知識や情報があったり
人に言われたことを守るのが得意であれば
社長秘書や社長でなくとも役員職などの「右腕」は適任であることは多いです。

また、人と何かをするのが得意な人であれば
一人でではなくてチームを組んで創業するのもアリですね。

3.一度上がった生活のレベルや
プライドを落とせない

これができている人にはおまけ的な章ですが、
エリートコースであれば
ある程度安定と高給が保証されている仕事がほとんどでしょう。

そこからドロップアウトするとなると
当然、今までと同じ水準の衣食住を保つのは難しい。

あるいは、
今までアゴで使っていたような人や自分よりも学歴も教養も低い人の下で
頭を下げて働くという状況にもなります。

そこで、今までの学歴や前職を誇示すれば
当然嫌味にしか聞こえませんから
嫌がらせを受けても仕方ありません。

ですから、
つまらないプライドをさらけ出さずにはいられない人には
脱サラは無理だとはっきり言えます。

ま、そんなつまらないプライドは自ら誇示しなくたって、
一緒に働いていれば嫌でも素性や教養ってにじみ出ますけどね。

まとめ:落差は相当しんどい。
そこを生き抜ける人こそ新しい環境に適応できる

まとめると、
勉強ができた、優秀な会社に就職した、という評価軸とは全く異なり
落差に耐えられる泥臭さや、適応力が求められるので

そこで生き抜いていける人とそうでない人は
はっきり分かれると思いますし
それって、高学歴だからという要素では一概に語れません。

  • 高学歴組織からもノンキャリ組織からも冷遇される

わたしは高学歴の生き直しを歓迎もしないし、拒絶もしませんが
一度きりの人生ですから、覚悟をもって本当に進みたい道を選んでみてくださいね。

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